MINOLTA CL

LEITZ MINOLTA CLと、心の棘

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というわけで、父が逝去した。

母からわずか1年もしないうちに。

目次

心を埋める

認知症で大変だった父。

葬儀を終え、諸手続きに追われる日々であったが、ある程度目処がたった頃にドッと疲れが溢れ1週間ほど体調を崩した。

改めて、両親がいなくなったんだと心の棘(トゲ)が疼く。

DOUTOR (MINOLTA TC-1)DOUTOR (MINOLTA TC-1)

それに何もしたくない。

心に四角い穴がポッカリ開いてしまったようだ。

カメラで埋めたい。

ちょっと違うモノ

M型レンズが使えるフィルムカメラが欲しいなと思い、安価なものを探していた。

MINOLTA CLEがいいなと思った。

 

Twitterで、ふと「MINOLTA CLEが欲しい」と呟いたところ、フォロワーさんから「ライツミノルタCL持ってます。可愛いけど近々手放そうかと」という返信をいただきまして。

とは言え、私はCLではなくCLEが欲しい。

CLは知らない。

Rose(my garden)Leica M10/Nocton classic 40mm f1.4

ちなみにおいくらか聞いてみたところ、安価で譲ってくれるとのこと。

そういえばCLが欲しい気がする。

 

というわけで、

CLEが欲しかったけど「Eがスーッと消えてパーマンさ」的な感じでCLを購入する運びとなった。

抜けない心の棘

パーマンなCLが届いた。

小さな打痕があるものの、それ以外は新品同様。

思いもよらない流れが来た時、素直にその波に乗れた時には良い出会いがある。

 

CLに方向転換する際に、CLとはどんなカメラか敢えて調べないことにした。

知らないカメラをワクワクしながら使ってみるのもいい。

MINOLTAが大好きな私は、昔のフィルターとフードも買ってみた。

なかなかカッコいい。

 

昔のカメラなので視度補正レンズは入手できない。

諦めていたところ、試しにCanonの「視度補正レンズE」を装着してみたところ、「カチッ」と嵌まった。

溝は無いので前後方向に引っ張れば抜けてしまうけど、気をつけて使用すれば抜けずに固定される。

ぜひ、試してみてほしい。

 

少し楽しい気分になれた。それだけで買った価値はある。

でも、抜けない心の棘。

 

穴は埋めれても、棘は刺さったまま。

たまに痛むけど、その度に父と母を思い出そうと思う。

twitter友達の「なお様」

素晴らしいカメラを譲っていただきありがとうございます。