というわけで、父が逝去した。
母からわずか1年もしないうちに。
目次
心を埋める
認知症で大変だった父。
葬儀を終え、諸手続きに追われる日々であったが、ある程度目処がたった頃にドッと疲れが溢れ1週間ほど体調を崩した。
改めて、両親がいなくなったんだと心の棘(トゲ)が疼く。
それに何もしたくない。
心に四角い穴がポッカリ開いてしまったようだ。
カメラで埋めたい。
ちょっと違うモノ
M型レンズが使えるフィルムカメラが欲しいなと思い、安価なものを探していた。
MINOLTA CLEがいいなと思った。
Twitterで、ふと「MINOLTA CLEが欲しい」と呟いたところ、フォロワーさんから「ライツミノルタCL持ってます。可愛いけど近々手放そうかと」という返信をいただきまして。
とは言え、私はCLではなくCLEが欲しい。
CLは知らない。
ちなみにおいくらか聞いてみたところ、安価で譲ってくれるとのこと。
そういえばCLが欲しい気がする。
というわけで、
CLEが欲しかったけど「Eがスーッと消えてパーマンさ」的な感じでCLを購入する運びとなった。
抜けない心の棘
パーマンなCLが届いた。

小さな打痕があるものの、それ以外は新品同様。
思いもよらない流れが来た時、素直にその波に乗れた時には良い出会いがある。
CLに方向転換する際に、CLとはどんなカメラか敢えて調べないことにした。
知らないカメラをワクワクしながら使ってみるのもいい。

MINOLTAが大好きな私は、昔のフィルターとフードも買ってみた。
なかなかカッコいい。
昔のカメラなので視度補正レンズは入手できない。
諦めていたところ、試しにCanonの「視度補正レンズE」を装着してみたところ、「カチッ」と嵌まった。

溝は無いので前後方向に引っ張れば抜けてしまうけど、気をつけて使用すれば抜けずに固定される。
ぜひ、試してみてほしい。
少し楽しい気分になれた。それだけで買った価値はある。
でも、抜けない心の棘。
穴は埋めれても、棘は刺さったまま。
たまに痛むけど、その度に父と母を思い出そうと思う。

twitter友達の「なお様」
素晴らしいカメラを譲っていただきありがとうございます。